カテゴリー: 番付書物今日は何の日

【夏こそ読書】地球改造計画まで行き着いた★壮大すぎるジュール・ヴェルヌの異色作ベスト10

7月20日は「月面着陸の日」とのこともあり、この作家についてまとめてみました♪

になると読みたくなるジュール・ヴェルヌ。空想と冒険の物語を多く創作したフランスの作家です。未知の世界へのあこがれに満ちた小説で、想像力を刺激してくれます☆

今回は外しましたが、『十五少年漂流記(二年間の休暇)』『海底二万里』『八十日間世界一周』なども知られていますよね。

有名作家で古典の棚に祀り上げられてしまった著作が多いため、あえて人が読んでいなさそうな作品こそをピックアップすることにしました★

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ミステリアス・アイランド―神秘の島(集英社文庫)


ミステリアス・アイランド〈上〉―ジュール・ヴェルヌ・コレクション (集英社文庫)

いろいろ読んだ中で、私はこちらが一番好きです。
5人と1匹がたどりついたのは無人島。知識と発想力という人間の武器を最大限に使って、島を開拓してゆく物語で、夏に読むと気分が出ます!

通常何作分もの作品ができそうな数のアイディアが投入されていて、濃密。
気球。脱出。海難。漂流。探検。フロンティア精神。
自然の脅威には化学・科学で対抗する!
苦難や逆境を克服するカタルシス!
そして、カリスマ○○船長現る!!
冒険の日々にはいつか終わりが来るというペシミズム。

ジュール・ヴェルヌが持つ原始プログラムを惜しまず注ぎ込んだ作品、それが『ミステリアス・アイランド』なのです!!!!←力説のエクスクラメーションマーク。

 

アドリア海の復讐(集英社文庫)

アドリア海の復讐〈上〉 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション)


アドリア海の復讐〈下〉 (集英社文庫―ジュール・ヴェルヌ・コレクション)

史陰謀モノ?
祖国ハンガリーの独立を目指し力を尽くしていたサンドルフ伯爵は、手痛い裏切りにあって、同志たちとともに牢屋につながれてしまいます。
脱獄するも固い友情で結ばれていた仲間たちを喪い、伯爵自身も姿を消すのですが……

15年もの年月を経て、ついに復讐鬼が、キター―!!

筆致が熱くて、「どうか逃げてくれ!」「生きのびてくれ!」「やってまえ!」と、読むほうも前傾姿勢で拳を握りしめちゃう歴史ストーリーです。

復讐譚というには健全すぎたかなという感じも受けたけれど、そこに救いもあります。

政治謀略と冒険の融合といえば、ヴェルヌが執筆活動をするにあたってお世話になったアレクサンドル・デュマ氏(『三銃士』『岩窟王』)の十八番でした。
そうしたルーツを感じさせる、デュマっぽいヴェルヌ作品です。
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カテゴリー: 書物

To Kill a Mockingbird

📕ハーパー・リー著『アラバマ物語』(暮しの手帖社)のブックレビューは、ブクログに移動させました。

よかったら下記リンクから飛んで、ご覧くださいますように。

https://booklog.jp/users/kotanirico/archives/1/4766000064

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カテゴリー: 豆知識書物

【小説】読書の秋、読みふけりたいアメリカ文学の傑作10選<後編>

前編からの続きです。

ジョン・スタインベック著『怒りの葡萄』


1939年作。アメリカに農業に機械化の波が押し寄せた時代、故郷を去るしかなかった貧しい農民たちは、新天地カリフォルニアを目指し旅します。

ところが、同じようにやってきた移動農民が大勢いた上、行く手では彼らの境遇を利用しようとする資本家が待ち受けていました――

加速していく時の流れが生み出した軋轢。搾取しようとする者に対して、労働者たちの大きな大きな大きな怒りがどんどん結集していくイメージが、むくむくわいてきて圧巻。

完璧! と言いたいほどの構成力を持った一大傑作です。

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カテゴリー: 豆知識書物

【小説】読書の秋、読みふけりたいアメリカ文学の傑作10選<前編>

書大好き! あらためて言うまでもないことですが、興味深いです、アメリカ文学は。

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↓米文学史を語る年代別キーワードです。

「ジャズ・エイジ」(1920年代)
「ロストジェネレーション」(1920~1930年頃)
「ビートジェネレーション」(1955年~1964年頃)

それぞれの世代で傑作が誕生しているので、気に入ったジェネレーションを集中的に掘り下げるのも面白そう。まずはスタンダードな作品を追ってみました。

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カテゴリー: 書物

掃除や収納関係の書籍を見るとやる気をなくす私を救出! しあわせを運ぶお片づけ本

大つごもりが近づいてまいりました。

この寒いのに腕まくりして煤払いを頑張るヒットポイントは、とうの昔に失われてしまったようですが、何もしないのも気持ちが引き締まりません。小掃除くらいはしたいと考え、明日の計画を練っております。

さて、今年は掃除や整理整頓にかかわる本を一冊読みたいと思っていました。ただ、ミニマリストさん、断捨離屋さん、収納達人さんたちが出しているものを幾度かチェックしてみたものの、ほとんどが自分には合わず…、購入に結びつかなかったのです。

書籍でつらさを感じたのは、「捨てる!」「いらない!」「不要なナントカ」など、かなり強い意味の言葉が使われているものが多かったこと。う~ん、どうしてつらく感じちゃうんだろう、お掃除や整理整頓の本(すべてじゃないですよ)って。何だか、責められているような気分になりませんか……? “掃除や収納関係の書籍を見るとやる気をなくす私を救出! しあわせを運ぶお片づけ本” の続きを読む

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読書で終わらせてはいけない。 #森下愛子 #奇跡の3日腹ペタ #美人開花シリーズ

サンバにプロレスに自衛隊まで追いかける当ブログへようこそ。

書いている本人までもフィジカルが強そうなイメージを持たれるのではないか? と危惧するこのごろ……。

自分自身はどちらかと言えばインドア系の趣味で、山ほどの本を読むことを幸せに思う人間です。お散歩の習慣くらいはありますが、ハードなスポーツとは無縁なのです。

とてつもなく鍛え上げられた肉体美を見せていただきながらも、いつからか、私はおなかぷよぷよさんになっていました。

……何とかしなければ。

 

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●森下愛子さんの
『奇跡の3日腹ペタ – 不調が消える! 体がコンパクトに!』(美人開花シリーズ)

 

全身痩せ気味なのに下っ腹だけ「ぽっこ~ん!」体型で、お茶を一杯飲むだけでお腹が見事に突き出す現象に悩んでいる私ですので……。表紙とタイトルに惹かれてワンクリックでネット注文★ ↑この表紙イラストはかなり魅力的ですね。

到着時の第一印象は、率直に言えば「薄っ!」。読書好きの私には「もの足りない」一冊、のはずでした。

ところが、 “読書で終わらせてはいけない。 #森下愛子 #奇跡の3日腹ペタ #美人開花シリーズ” の続きを読む

カテゴリー: 書物

『嫌われ松子の一生』

松たか子がマツコ・デラックスに変貌するような事件が起きてしまった。

 

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『嫌われ松子の一生』、山田宗樹さんの小説です。

かつてはほぼ誰の目から見ても「聡明で美しい女性」だった松子は、なぜ近所の住民から「嫌われ松子」と呼ばれる醜い存在になり果てたのか――。紆余曲折、波乱万丈な女の一生をミステリー仕立てで綴り上げた巨編でした。

ネタバレですが、
濃密な松子の生涯をかいつまんでみると、

 

・昭和気質の父親から認められたいという一心で、優等生になった。
・しかし父の関心を病気の妹に奪われた(と松子本人は認識)。
・中学教師になれたものの、校長との悶着があって離職。
・この時、ダメ男(教え子)を”かばう女”としての一面が開花。
・将来性のない文学青年に”貢ぐ女”と化す。
・文学青年が自殺。その親友と不倫。
・風俗嬢に転身。
・自分を働かせた男を殺害。
・自殺を思いつめる。 “『嫌われ松子の一生』” の続きを読む
カテゴリー: 書物

佐藤富雄さんの口ぐせ理論と出会った

にマイロハスで『口ぐせの断捨離で頭のなかをすっきり』という記事を書きましたが、

何かを言わないように…と言葉を整理するよりも、実際どのような言葉を口にする習慣をつけたらいいのかを知ったほうが、気持ちが☀になりそうですよね。

そこで、ほかに「口ぐせ」に関する書籍、それもある程度の根拠がある、専門的な内容の本、出てこいや~(…?)と図書館で求め訴えてみたら、佐藤富雄 というかたの著書が出てきました。

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大なる「口ぐせ博士」、故・佐藤富雄さん。言葉が大脳・自律神経系に及ぼす影響力や制御力を研究し、「口ぐせ理論」を提唱された医学博士です。

その「口ぐせ理論」とは、ざっくり言うと
「口にした言葉が自分を変えていきますよ」
「口にしたことが実現するんですよ」
というような論です。って、ほんとにざっくりですね…☆
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カテゴリー: 書物

そうか、笑えばよかったんだ。―宮下奈都著『誰かが足りない』

これは、人気レストラン「ハライ」に、たまさか同じ日の同じ時間、居合わせることになる予約客たち、それぞれのストーリー。

 


誰かが足りない (双葉文庫)
思えば、それぞれの生き方にまつわるさまざまな想いを胸中にしまった客たちが、何はともあれ一つ所で食事をし、そして二度と会うことはないかもしれない。そういう奇跡的な出来事を日がな繰り返しているレストラン、というのは、とても小説的な空間なのです。

みんなが平穏無事で暮らして、ただ外食を楽しみに来るだけのお気楽な人生を送っているわけじゃない。そのお店に一歩足を踏み入れる寸前まで、人間はそれぞれのやり方でもがいてる。

予約がとりにくいほどの人気店をあえて選んだそのお客たちは、弱み、悩み、各々の問題を抱えながらもハライという光を目指しやってきます。そのもがいた痕跡と、それでもなるべくあかるいほうにと寄せてくる気配を表す、さざ波みたいに細やかな文章たち。 “そうか、笑えばよかったんだ。―宮下奈都著『誰かが足りない』” の続きを読む

カテゴリー: 【修行】愛されるWebライティングを目指して書物

ユーザーと「両想い」になるための愛されるWebコンテンツの作り方 ~実践的コンテンツマーケティング集中講座~

回は、コラムニスト/フリーランスライターとして、ちょっぴりお勉強っぽいことを。

『ユーザーと「両想い」になるための愛されるWebコンテンツの作り方 実践的コンテンツマーケティング集中講座』成田幸久著・マイナビ出版)がとっても興味深くて、5回読み返しました。

メディア制作や運営、コンテンツクリエイター系のお仕事をしている人にとっては、頷けることだらけですし新たな発見もある。かなりのおススメ本です。
(ただし、コラムを書く側よりはライターを雇う側の目線に立った本のようでしたが)

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密なコンテンツ愛に満ちたこの一冊から、私自身が役に立つと感じたポイントを、4つだけに絞ってまとめてみました。

もっとも、これは読むことで汲み取れるエッセンスなので、興味があるかたは実際書籍にあたっていただいたほうがいいと思います…。

①コンテンツ制作は『ロミオとジュリエット』のように

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